狂犬病のくわしいおはなし|逗子の動物病院は「フリッパー動物病院」へ|夜間・救急対応

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狂犬病のくわしいおはなし

お知らせ 

4月目前、今年はコロナウイルスが蔓延し、オリンピックも延期が決定。なんだか先行きが不安な春を迎えますが、忘れてはいけないのは春の狂犬病予防です。
狂犬病の予防注射を受けさせる事は犬を飼育している全ての人に義務付けられていることですが、さてみなさん、狂犬病って一体どんな病気がご存知ですか?
何故義務付けられているのかご存知でしょうか?
診察室で一人一人に1から10まで説明することが出来ないので、今回この場所で詳しいお話をしたいと思います。
【狂犬病ってナニ??】
文字通りの病気でしょ!と思う方が多いと思います。間違えではないのですが、それでは少し説明が不十分になります。
狂犬病とは、狂犬病ウイルスに感染するとほぼ100%死亡する人畜共通感染症です。人畜共通感染症とは、人にも、それ以外の脊椎動物にも共通で感染する病気のことを言います。つまり、ヒト以外に、イヌ、ネコ、ネズミ、アライグマやコウモリなどにも感染する病気なのです。
狂犬病ウイルスは唾液に多く含まれ、咬傷(噛まれた傷)から感染し、神経細胞、脊髄を侵し、やがて脳へ侵入します。感染初期は発熱、頭痛、筋肉痛、倦怠感などがあり、症状が進むと強い不安感、異常行動、見当識障害、幻覚、痙攣発作などの神経症状がでてきます。激しい喉の痛みから水を飲むことを嫌がったり、風を避けたり(咽頭部の激しい痛みを伴う発作を誘発するらしい)することもあるそうです。これらの症状が続いた後、意識状態が徐々に悪化し昏睡、あるいは突然死します。
難しい言葉が並びましたが、簡単にまとめれば噛まれた傷から感染して脳に侵すので生命維持機能が破綻し、死に至るという病気です。
【でも、狂犬病って野犬が多かった昔の病気でしょ??】
確かに、日本では1957年以降、狂犬病感染の報告はされていません。だったら、もう日本には存在しない病気なんだから予防は無駄なんじゃない?と思われがちですが、これは違います。
日本のように半世紀近く狂犬病感染例がないのは世界的に見てとても珍しく、中国やフィリピン、インドやタイ、ベトナムなど日本人もよく旅行へ行くような国にはまだ毎年狂犬病で亡くなる方がいます。日本と同じく長く狂犬病の感染報告がされていなかった台湾でも、数年前に幼犬が野生のイタチアナグマに噛まれ狂犬病に感染、安楽死されました。
日本も当然、野生動物に噛まれたことによる感染が絶対に起こりえないことではありません。ましてやここ逗子市は、山もあり、海もあり…と自然豊かな場所ですから、よく見かけるタヌキやリスも、感染源になる可能性があるということです。同時に、そのリスクは今でもすぐ近くにあるということなのです。
【犬だけに予防注射をしても意味がないのでは?】
この疑問は、自身の学生時代に抱いた疑問でもあり、ネット上でも多くみられるものです。飼い主様と狂犬病について熱く議論する機会に出会ったことがないのでわかりませんが、これを疑問に思ってる方も多いのではないでしょうか?
まず、全ての野生動物を捕獲して狂犬病予防注射をすることは出来ません。国によっては野生動物のエサに薬を混ぜたり、コウモリに吸血される動物にあらかじめ薬を仕込んで対策したりと方法があるようですが、全ての個体を管理できるわけではないので確かな予防法とは言えないでしょう。
しかし、野生動物が突然住宅街の人通りの多い場所に現れて、次々と無抵抗の人間を噛んでいく…という光景はあまり考えられませんよね。実際に狂犬病に感染すれば攻撃性が増して噛み付くことはあるでしょうが、わざわざ山から人を噛むために歩いてきたりはしないでしょう。狂犬病は”噛む”ことが1番のリスクなので、人を噛む身近な動物から対策をすすめるのがよいと考えられ、その対象となるのが”イヌ”であるようです。また、犬が1番狂犬病ウイルスの感受性が高く、噛むリスクもあり、唾液からのウイルス排泄量も多いのでまずは犬からの感染を抑えることが重要と考えられているという説もあるようですね。
現在は犬の予防接種と、海外からのウイルス輸入が起こっていないので蔓延が防げていますが、今後それだけで抑えられないような事態が起これば、人や猫などにも予防接種をしなくてはならない日も来るかもしれませんね。
【高齢、持病持ちだから副作用が心配…】
高齢になると副作用がきつくなるから、持病があるからと、予防接種をしない方にたまに出会いますが、自己判断で見送るのは危険です。獣医師の診察の元、見送るように指示が出た場合は「猶予証明書」というものを発行しますので、それを市役所に届けでる必要があります。万が一人を噛んでしまった時や、災害などが起きた時に、予防接種を”していない”のか”できない”のかで対応は大きく変わってきますので、必ず獣医師に相談をしてください。また、高齢で心配な方は、集団接種ではなく、動物病院での接種を強くお勧めします。流れ作業ではなく、一頭一頭きちんと身体検査をしたのちに予防接種ができるのは病院です。また、アレルギー反応を起こした際の対応は院内にいた時の方が迅速です。
ここまで堅苦しいお話をしてきましたが、少しはタメになりましたでしょうか?
当院では3月末から6月末まで狂犬病予防接種の市役所への届け出を代行いたします。
接種料と代行料(鑑札発行料)は、自身で市役所へ行かれる場合と差額はありませんので、是非お任せください。
(クレジットカードでのお支払いの場合、鑑札発行料の550円は現金でいただいておりますのでお忘れないようお願い致します。)

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